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2005年05月30日

譲れない一線

 このところ気のせいか、地方紙の社説や記事に大変力の入った文を目にします。ネットなどに対する反動でしょうか、さすがだと思います。

 障害者自立法案の審議が行われているそうです。なんということでしょう。日本は福祉国家、福祉大国を目指していたのではありませんか。選挙のたびに、福祉、福祉と叫んで票集めしていたはずです。

 サービスの一割負担、無い袖は振れない、これくらいは、そういった言葉がどれほど空しいものか、いやというほど見てきました。一割を認めることが、将来無限大の負担へ繋がっていくことは、消費税など見ていていても明白ではありませんか。

 靖国問題は総理の譲れない一線であると言われます。それももちろん大事です。しかしもっと大事な一線はこういった福祉にあるとはお考えになられないのか、お聞きしたいところです。健常者がいつ不測の事態で障害を持つやも知れません。また、生まれながらの障害を持たれる方はほんとうにお気の毒だと思います。

 譲れない一線、それは福祉であると思うのです。数字を合わせることは大事なことです。しかしそれによって、障害を持たれる方達への、いたわりの心を無くすことの方が将来への損失ははるかに大きいと思われてしかたありません。これを書いてどうなるものではないことはよく分かっているつもりですが、声を上げなければいけない時だと思います。


投稿者 sensyu : 2005年05月30日 04:18

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