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2007年01月02日

新年に思う

大雪
 年老いし人あまた住む山里に雪下ろしの事故多きを憂ふ

The Great Snows 
 Numbers of the old
 Live in mountain villages:
 Sad to hear of
 Many accidents that befell
 As they shovel snow off roofs.

 年末年始とあわただしく過ぎていく。偶然目にしたこの句は天皇陛下の詠まれた歌と知り大雪で苦労したことなどよみがえり思わず涙した。人のこころ内には神聖な領域がある。どうやらその琴線に触れたようだ。

 年末恒例の紅白歌合戦は初めて見過ごした。家族との新年の食卓でいろいろ話が弾んだが、どうやら女性のほとんど裸とも言える姿が放映されたようだ。ネットで確認するといくら言い訳しても裸としか見えない。抗議の電話が殺到するのも頷ける。

 紅白はその昔、初めて出演できた新人歌手が震え涙を流しながら歌い、誰もがその姿に心打たれた、いわゆる神聖な番組であった。時代が変わったとはいえ、自らその品位をおとしめていくのはどうしてなのか分からない。世界に放映されることをどのように考えているのだろう。最近よく見る韓国のドラマにある男女のあるべき姿と比べ恥ずかしい気がする。

 紅白は日本の年越しの代名詞であり、生活の多様さからくる視聴率など気にせず、いつまでもいい番組であってほしい。年越しに都合で見れなくても紅白がそこにある、それで充分存在価値があると思うがどうでしょう。天皇陛下の句には英訳がある。世界を意識したものと思われ、日本のこころを代弁しあまりあるものをそこに感じる。

明けましておめでとうございます。

投稿者 sensyu : 2007年01月02日 11:15

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