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2011年10月20日

飛騨高山研修会

金森長近像

 9月18日、高山市「飛騨高山まちの博物館」にての研修会があり参加。花筐公園保勝会、郷土史研究会合同によるもので、約30名の参加があり、本町を朝6時半出発、高山へ10時に着く。高山市役所から

 市職員の方がバスに乗車、「飛騨高山まちの博物館」研修会場へ向かう。大変明るい研修室で職員の方達による講義が約1時間、歩いての博物館内説明が約1時間あり、バスの中での福田代表の歴史講座と合わせ3時間はみっちり勉強したことになります。

 さて、高山市は旧武生時代から越前市との姉妹縁組もあり、若い頃、武生の仲間と民宿に泊まったり楽しい思い出のたくさんあるところ。日本一広い面積を有し、東京都と同じ面積と言えば驚異的。92パーセントは森林で槍ヶ岳、乗鞍、穂高、白山と日本の屋根の名がポンポン出てくる。今日の研修目的の「公園」については都市公園が34箇所、地区公園が39箇所、合計73箇所もある。しかし、市街地周辺での宅地開発で緑が減少している。この為、公園緑地に対する市民の要望が強く、市も潤いとやすらぎを感じることのできる環境作りを基本理念としているそうだ。歴史的な町並と調和する里山の保全に力を入れ、都市公園の整備を進めていることなど「緑」を中心にした施策が目立つ。公園は行政の管理下にあり、住民参加型というものではない。これは数も規模もあまりに大きいことと歴史的推移に起因している。例えば今回のお目当て城山公園などは、私有地と国有地が入りまじり、天然記念物文化財もあり手を加えることができない、だから行政主体となっている。

 飛騨高山といえば、金森長近の縄張りによる町作り。城の図面も拝見。おもしろいと思ったのは、秀吉の活躍する戦国時代の図面は大雑把で、徳川時代のものは精密に描かれている。これは戦国の世では城の図面は最高機密であり漏洩を恐れ、太平の時代はその心配がなく逆に補修の為などに精密な図面を必要としたからだそう。長近といえばこの後で行く城山公園に乗馬姿の凛々しい騎馬武者の像が建っている。越前は大野城、ここにある長近の像との雰囲気の違いは大変おもしろい。その時々の長近の心をよく表しているようにも見える。

 高山陣屋前での記念撮影の後、自由散策など楽しい時間を過ごし、見送っていただいた市職員の方に感謝しながら帰路。大変有意義な一日を過ごすことができました。

http://www.awatabe.com/travel/hida/takayama.htm

投稿者 sensyu : 2011年10月20日 17:33

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