今立町長ご挨拶           ご挨拶 

「ハイパーフォーラム『地域は舞台』in今立」に日本各地から数多くの方々のご参加を頂き厚くお礼を申し上げます。 また、サントリー文化財団におかれましては、このような全国規模のフォーラムの開催をお誘い頂いたことに心より感謝の意を表しますとともに、サントリー文化財団の地域文化を尊重し支援する活動は、私たち小さな地方の町にとって誠に心強いものであり心より敬意を表します。

 さて、世界はテロに端を発して不安定さを増し、日本においては国内産業の空洞化による底なしの不況の状況で、人々の心は不安に苛まれ自信を喪失し始めています。

しかし、そういう時代であるからこそ、私達は責任のある力強いメッセージを地域に向かって発し、未来を切り開く必要があるといえます。 現在、私たちの町では、「いまだて21世紀ビジョン」を策定中です。この複雑で困難な時代に町の将来像を描くことは、地域をデザインすることにほかなりません。福祉、教育、産業、伝統文化や歴史風土等、町を取り巻く全ての事象を織り込んでデザインすること。そして、個人の生活を住民自らデザインしていくこと。このことが、これからの地域の活力や生き生きした住民生活に欠かせないと考えています。

 本日、「暮らしをデザインする まちをデザインする」をテーマに、素晴らしい講師の方々とともに議論できることを大変誇りにしておりますとともに、皆さまとの議論が、この今立町から全国に向けて発信され実りあるものに発展することをご祈念申し上げ、歓迎のごあいさつといたします。

「ハイパーフォーラム『地域は舞台』in今立」実行委員会会長
                  今立町長  辻岡俊三





 日本の各地域には、それぞれ固有の文化と歴史があります。新たな世紀を迎え、地域の文化をさらに発展させ、地域の未来を豊かに築き上げていくためには、時代と風土を生かした創造性溢れるデザイン・マインドが求められています。 

 このたび、「デザイン」をテーマに、千五百年の歴史を誇る和紙の里・今立町で、第9回目を迎えた「ハイパーフォーラム『地域は舞台』」を開催できますことを、誠に意義深く、喜ばしく存じております。弊財団では、全国各地の優れた地域文化活動を顕彰させて頂いております「サントリー地域文化賞」を、1991年に「今立現代美術紙展実行委員会」に贈呈いたしております。この会のご活動のように、今立では伝統を現代に生かすご努力を不断に続けておられ、今回のテーマに誠にふさわしく、この地での開催の運びとなりました。

 ご当地・今立では、住民有志の皆さんも、役場の方々も、各地からご参加の皆さまを温かくお迎えするために、たいへんご尽力くださいました。冬本番間近の今立で熱い議論が交わされ、地域から日本の社会と文化を豊かにする新たな知見が発信されますことを、心より祈念いたしております。

ハイパーフォーラム「地域は舞台」in今立実行委員会 副委員長
             財団法人サントリー文化財団 理事長 鳥井信一郎

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