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2006年06月02日

出生率の影

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 今朝の地方新聞一面トップは「出生率1.25最低更新」と大見出しでした。福井県が1.47で沖縄に続き全国2位で、しかも全国唯一のアップと続きますから納得で、また当然胸を張れることです。日本は限りなく一人っ子社会に近づいていく。中国での「一人っ子」は国の人口抑制の政策と聞いて久しい。日本の場合はそうでないところが問題なのでしょう。どうして福井が高い数値を出しているのかよく分かりませんが、良く言えば生活環境への安全安心感と持ち家比率が相対的に高いのかも知れないし、辛く言えば社会不安に対する認識が緩やかな県民性なのかも知れません。この出生率に関しては4年ほど前に講演を聞いたことなど思い出します。「1.33の波紋」というものでした。その頃は、「2.08以上にならなければどうなるか」などとまだ人ごとのような感じもしましたが、あっという間に恐ろしい数値を遥かに更新してしまったようです。国家存亡の危機などというと大げさに聞こえますが、決してそうでないことをこの数値は示しているはずです。外国での成功例もずいぶん以前から解っているはずなのですが、国内には難しい障害が山積しているのかも知れません。その影の部分をどうしたら消すことができるのでしょう。「子供は国の宝」そんな心からの大合唱が沸き起こって欲しい。教育費負担の重い壁、ここに答えがあるような気がします。こと出生に関しては漠然とした不安という暗い「影」が例え僅かであっても、あってはいけないと思うのです。

http://www.awatabe.com/Jointly/danzyo4.htm

投稿者 sensyu : 2006年06月02日 18:56

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