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2006年11月28日

公園の赤じゅうたん

 雨あがりの花筐公園は今どんなんだろうと早朝訪れてみた。遠くからも真っ赤な色が見えるのでワクワクしながら。静かな公園には整備工事の業者以外まだ誰もいなかった。来てよかった。誰もまだ歩いていないもみじだけの絨毯(じゅうたん)が続いている。実は生まれて初めての体験。落ちたばかりの姿そのままにもみじの葉が立っている、そんな感じが一面に広がる中、とてももったいなくて踏みしめることができない。もし人が見ていたら笑ったに違いない。つま先だって恐る恐る歩く人影を見れたろうから。三段目の大もみじが見たことないほど、冗談かとも思えるほど真紅に紅葉していたのであきずに眺めていると、初めて女性の方と出会う。武生から、鯖江から?とお聞きすると、なんのことはない今立との返事。何日か前テレビで紹介されていたから見にきたという。そうだね案外地元の人で知らない人がまだたくさんいる灯台元暗しだね、と私。そういう私もこのもみじまつりが始まるまで知らなかったのだから笑えない。よく京都などの観光みやげの絵葉書なんか見て、そういうところはまた別の世界だと思ってきたが、自分の住むほんの近くに、それらに勝るとも劣らない光景が、この福井の地で幾星霜展開されてきていたのだ。ほんとうに見せたいとき見てもらいたいとき人はいないのかもなどと思いながら公園を後にした。私は贅沢させてもらったけど何か悪い気さえ覚えたのが不思議と言えば不思議。

http://www.awatabe.com/momizi/carpet/index.htm

投稿者 sensyu : 2006年11月28日 15:58

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