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2007年01月14日

左義長まもなく

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 まもなく花筐公園で左義長飾りの点火式が始まる。左義長は花筐公園に隣接する岡太神社の神事であり厄年の方の厄払いが毎年行われる。この左義長飾りは大変立派でしかも気品に満ちている。寡聞にして今までこれほどの飾りを他に目にしたことがない。頂には「天下泰平 五穀豊穣」の「サバの尾」を飾り天下国家の平安を祈る。火打ち石をかたどった「火打ち」は厄年女性の方の手によるもので、火難を避ける意がある。また「丸竹」は厄年男性を表し、家庭が丸くいきますようとの願いがある。このようにそれぞれ深い意味を持ち人々の願いが天まで届くように高くそびえたつ左義長は粟田部町民の誇りでもある。そんなとき、「福井市公園、プラ製樽左義長会場に大量投棄」今朝大きく報道された。どうやらこのプラ製樽は門松の土台に使われたものだそうだ。『正月飾りを燃やす左義長のどんど焼きといっても、ダイオキシンなど問題があり常識的に考えて、』地元の方は神事の冒とくと怒り、警察も捜査するそうである。「常識を疑う」とはよく聞く言葉であるが、大変難しい時代になったと実感させられる。小さなしめ飾りなどにもそういったものは随所に使われている。時代の変遷が早すぎる昨今、其の波が伝統行事にも押し寄せている。常識というものさしを誰が作り誰が教えるのか考えなければならない時代、寒風が吹き抜けていく。

http://www.awatabe.com/2007/sagicyo.htm

投稿者 sensyu : 2007年01月14日 13:17

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