« イベントの秋 | メイン | もちつき »

2007年10月03日

秋風と旗

koshino_s.jpg

以前岡太神社の継体祭で、50年に一度の餅まきを経験した覚えのある人が私も含めたくさんいる。もう50年もたったの、と今回1500年の旗を見て疑問に思う人もいる。これは昔から延々と続く祭りは継体天皇の誕生に合わせていて、今回の1500年祭りは即位の日から数えてだからと聞いた。

このように粟田部では、別に今更といった感があるほど、継体天皇は日常的に語られ崇めら伝統行事も行われている、おそらく県唯一の町と言っていいだろう。今回県が億とも言われる予算を持って大々的に取り組んだ為、全県で継体ゆかりの掘り起こしが進んだようだ。イベントは常に一過性の側面を持ち、のどもと過ぎれば忘れ去られていく。しかしここ粟田部では継体天皇を祀る神社を持つがゆえに、子々孫々まで、何事もなかったかのように、静かに語り伝えられていくのです。

伝統の持つ響きにはここちよいものがあります。しかしその継続は並大抵なものでなく、産業においても伝統と呼ばれてきたものが時代の大変遷の前に、次々と矢つき力つき倒れていく寂しい世の中を目にしています。こういった時代であるからこそ、この継体1500年の持つ意味が大きいのだろうと、秋風にたなびく旗から、そんなことを感じとれました。

大きな画像はこちらから


投稿者 sensyu : 2007年10月03日 16:40

コメント