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2010年07月13日

汽車の旅

d51_s.jpg

 今でも汽車の旅と言うのだろうか。本物の蒸気で走る汽車に乗った記憶があるので、電化された電気機関車を汽車と呼ぶのにほんの少し違和感があった。今ならJRの旅とか鉄道の旅とか言うのかも知れないが、やはり汽車の旅という響きは心地よい。

 今庄にD51が飾られている。記憶もやっとの子供の頃、これに乗って家族で京都へ行った。ホームに入って来るときのものすごい迫力。山越えはスイッチバックといって、後ろにも一台汽車を連結、そして前後しながら山を登っていく。汽車の辛そうなボエーという汽笛を何度も聞きながら、途中いくつもトンネルがあって、そのたび黒煙を避けるため窓を開けたり閉めたり。今から思えば、今庄のあんころ、お茶、ゆで卵などに囲まれ何時間もかかった優雅な旅。その後、北陸トンネルができて京都・大阪は近くなった。雷鳥の食堂車はよくお邪魔した。京都からの帰り、食堂車で食事をしていると、座席へ一度も戻らず福井へ着いてしまうという楽しい経験を何度か。サービスもとてもよかったことなど懐かく思い出す。

 このところJR武生と鯖江の短い区間を何度か乗ることになり、昔との違いを感じる。駅では女性の駅員さんがマイクを持って到着列車の案内や改札。昔乗った雷鳥の姿を見ることなく、ほとんどサンダーバードしらさぎが往復している。最近乗っていないせいかサンダーバードとしらさぎの違いがはっきり分からなかった。昔ドンコといって普通列車は独特な雰囲気を持っていたが、それからみると今乗る普通列車がとても豪華に見えた。武生・鯖江間は180円、乗車時間5分の汽車の旅。

投稿者 sensyu : 2010年07月13日 21:35

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