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2012年03月29日

文楽

文楽


おおい町里山交流センターで文楽を観賞。文楽はこれまで実際に見たことがない。文楽は今助成などの問題で時の話題にもなっているが、聞くと見るは大違い、

ここ名田庄村、以前名田庄商会とか村長自らが社長になり、村の特産販売をしていてすごい話題になっていた。一度見学研修に来て長い自然薯を買ったと記憶がある。開演までの時間、半年ほど前に完成したとか聞く立派な交流センターから少し外を歩いてみることに。すぐ横に大きな川が流れ、桜並木が。桜が咲くと綺麗だろう。

「伊達娘恋緋鹿子・火の見櫓の段」というと何だか仰々しいが、「八百屋お七」と聞けば知らない人はいない。あらすじの説明もあったが、以前から聞いていたのとは少し違っていた。お七は火付けはしておらず、番所の入り口を開けさせる為、半鐘を鳴らすというものであった。三味線を自在にクルクル回したり、会場いっぱいの人に大きな声で浄瑠璃の一節を謡わせたり、果ては、観客に実際にステージで人形を操らせるなど、大変楽しく喝采。

文楽本番、舞台の幕が開くと、一転して厳しい芸の世界が目の前に。太夫、三味線、人形遣い、黒子と舞台上の人が一切気にならず、人形の動きだけが目に入ってくるのが不思議。長い髪振り乱し火の見櫓へと登っていく人形の姿は、もはや人形ではなかった。

このあと、ヒナ・タカコさんのステージがあり、火の見櫓とグランドピアノという不思議な世界の中、すばらしい演奏と歌声。紙吹雪が舞い、そしてグランドピアノの最後の1音、深い余韻の響きに見送られ会場を後にした。(3/18)

投稿者 sensyu : 2012年03月29日 21:22

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