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2012年11月16日

暦会館

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 おおい町名田庄の道の駅で休憩、広い駐車場はバイクツーリングを楽しむ若い方達で賑やか。向こうに大きな茅葺屋根が見え、きれいな紅葉、

 左手にある流星館と古民家はどうやら宿泊施設にもなっているよう。古民家の紅葉、その奥にある池の紅葉も綺麗で驚く。同じ思いなのだろう、何人かの方も携帯におさめていた。振り返ると純日本的な建物、暦会館と彫られた石板に朱塗りの手すりは平安調、五色の吹流しも鮮やか。紅葉とマッチした建物もいい。もの珍しさも手伝い見学してみることに。

 暦はその昔、月の満ち欠けを基本にした太陰暦。正月前になるとどこからか手に入る、今年の運勢とか、五黄土星とか、書いてあるあの小本。そういった暦と陰陽を司っていた土御門家、安部晴明は有名。その土御門家との深いご縁がこの地と始めて知る。会館内で興味を引いたもの、和紙筒を漆で塗り固めた望遠鏡、箱階段のような水時計、それに暦の版木、これはすごい細い字を彫ってあり驚き。明治、西洋の太陽暦を取り入れたのは鹿鳴館に代表される国家の方針であり頷ける。大正時代の暦が我が家に、右に太陽暦、左に太陰暦が併用記載されていて当時の新旧入り混じりの活気ある世相を感じる。いいものは残しながら新しいものを取り入れていくプラスの思考が日本にあった。古人が大事にしてきた自然の理、太陽と月、陰と陽、暦の世界に思いを馳せる、そう言えば今日は文化の日。マンツーマンで詳しくご案内いただいた館員の方に感謝。
2012 11/3

投稿者 sensyu : 2012年11月16日 13:38

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