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2006年01月27日

越前カニの有効利用

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かに殻を水田や畑にまくと作物が病気に強く、かつ収量も多くなるという農法が福井県には伝わっているとか。福井の土壌には固有のフクイネンシスという土壌細菌があると福井工大の草桶秀夫教授が発見。この細菌でカニ殻が分解されると根が丈夫になるそうです。このフクイネンシスは世界的にも珍しい細菌で、これから越前ガニの殻が農薬や健康食品に応用が期待されているとの報道が目につきました。草桶教授は蛍(ホタル)の研究で有名で、随分以前そのバイオ研究室へおじゃまし、いろいろお話を伺ったことがあります。無菌室での体験を思いだしながら、あらためてすごい方だと。

それにしても、昔から伝わっているやり方が科学によってその優秀が認められていくことはいいことです。特に農薬にとって変わるものとして自然な素材が増えていくことは時代のニーズに合っているような気がします。鯨なども昔は遺棄するところひとつなく利用したと聞いています。このような生き物を食とする時、無駄なく利用することは、その生き物の生命をとても大事に考えている証拠だと思います。今は害とされている越前クラゲの有効利用も夢ではないような気がして、明るい気持ちになれました。福井は今、フクイネンシスに期待ですね。

投稿者 sensyu : 2006年01月27日 13:23

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コメント

コメント発見が遅くなりました。
今越前ではカニ漁が始まりました。
甲羅をまた違った目で見れますね。
コメントありがとうございました。

投稿者 せん : 2006年11月01日 17:43

作物に使用してみたいが蟹の甲羅が香川県ではありません。さみしいなー。

投稿者 堀 健児 : 2006年10月25日 13:23