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2006年02月27日

おひなさま右左

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お雛様はあの歌とともに懐かしい響きを持つ。折り紙で雛人形を作ったことはありませんか。仲良く並ぶ姿は人の最大幸福を表しているように見える。この雛人形を飾る風習は明治頃からで、それまでは、人形を川へ流す「流しびな」であったと「源氏物語」にあるそうです。これが三月節供雛の起源であり、今でもこの風習が残っているところもあると聞きます。この時期になると、男雛と女雛、歌では「お内裏様とお姫様~」でしたか、どちらに置くのかの話題が出てきます。右か左か・・・この話は奥が深そうですね。

「左右」と書くように左は右より上位なのです。京都、天皇がお座りになる高御座(たかみくら)は南向きで、これを中心に東を左と決め、左京区。右京区ができたそう。「日出る国の天子、書を日没するところの天子に致すつつがなきや」という訳で太陽の昇る東を上位と定めたという話もあります。大事な人、エライ人は左に座ることとなります。関西での雛人形位置の根拠かなと思います。関東では皇居での天皇、皇后のご様子から男雛を向かって左に置くようになったのでしょうか。外国では右は"Right"「正しい」とか「正義」みたいな意味があることからも右が優位であり日本とは逆です。どうやら左優位は日本だけの特有文化かも知れませんね。

男雛は右でもなく左でもない、中央に座っているという見方が現在の世の中に受け入れられるかどうかは疑問ですが、歴史はそのように流れてきたのです。男女仲良くいけたらそれでいいじゃないかと思いますが、右と左を考えて見ることは全てにおいて決して無駄なことではないような気がします。


投稿者 sensyu : 2006年02月27日 16:40

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