« トリノ・オリンピック | メイン | 桜前線の声も »

2006年03月03日

道州制を考える

yamato.jpg

未だ市町村合併覚めやらぬ中、道州制導入の答申があったとか。それによると、都道府県を廃止して全国を9、11、または13に分割が適当となっている。福井県は9道州案なら関西ブロック、それ以外なら北陸ブロックに編入となる。机上の空論と一蹴できないことは、風土を無視した選挙の変な区割りからも経験していることであり、今回の市町村合併を見ても、国がやると決めたら何が何でもそうすることからも明らかです。

近くの神社にも風化した板に敦賀県などの文字も見え、いろんな県名の変節があったようです。小さな町には愛着もありますが、県となるとさほど抵抗なく進められるのかも知れません。只、住む所は誰にとっても大事なふるさとであり、愛着はその名称と一身同体ではないかと思います。それが証拠にネットでは福井市の老舗「だるまや」の名前が無くなることでさえ、寂しさを訴える方達が多くいることからも分かります。福井県という名前がいずれ消えるのなら、もう関西であろうが、北陸であろうが好きに線引きされたらいいでしょう、という気持ちにもなります。

中国ではネットの独自ドメイン管理を打ち出し実行を始めたそうです。理由はアメリカを経由する現在のドメイン体制に不満があるからだそうです。これはある意味すごいことで、世界のネットの秩序から問題もあるそうですが、その発想自体は中国の存在をアピールするに充分です。中古の電化製品販売云々の発想とは桁違いに大きいと感じます。

素直に思えば、福井は北陸でしょう。それは、やはりその風土を共有しているからです。今年の豪雪は「平成18年豪雪」と命名されたそうですが、雪の厳しさを知る者はまたその心を知る者です。同じ風土を抱えてこそコミュニティもスムーズに図れるのではないかなどと。しかし、新幹線の経緯など思えばどうなんでしょうね。今回の市町村合併で何か変わりましたか、と聞けば大概の人から「なぁもかわらんわの」と答えが返ります。日本丸はどこへ向かって船出していくのでしょう。せめて、大海原の景色だけは楽しみたいものです。

投稿者 sensyu : 2006年03月03日 01:04

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.awatabe.com/blog/mt-tb.cgi/76

コメント