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2007年03月08日

夜空

bouenkyou.jpg

  小学校の5年生の頃だったか直径15㌢という途方も無く大きなレンズを手にし、長さ1.5メートルもの屈折望遠鏡を自作したことがある。その頃今よりもっと空は澄んで、周囲も暗かったおかげもあってか、自宅からいつも星を見ていた。最初に見たのは月、クレーターが目の前に大きく現れた時は驚いた。金星の大きな三日月、木星と4つの衛星、土星の輪、太陽の黒点、それからスバル星団、オリオン星雲、アンドロメダ星雲などなど、一通り眺めたが


 
  やはり天の川を倍率を低くし、これで見た時の感動が一番であった。肉眼では6等星までしか見えないがこれだけ口径が大きいと12等星ぐらいまで確認できたのではないかと思う、目の前にいろんな色の星が圧倒的な輝きで飛び込んでくる。時間を忘れるという経験を始めて体験した。今だにカラオケなどで歌う「見上げてごらん夜の星を」のレパートリーの原点はここにある。夜空で、仲良く隣り合う星も立体的な視点から見れば、光年という単位で実は遠く隔たっているという。今では誰でも知ってることだが天の川の帯は太陽系を含む渦巻き銀河を横から見ている。初めてその事を考えた人はもう尊敬します。隣り合っていても実は遠い距離を持つ、これは人と人との関係に於いても言えることだ。しかし物質的な距離は理解しやすいが、精神的な距離を感じるということは簡単に説明ができない。自身が目を閉じればこの世界は見えないが、それでも確かにそこにあると体験で言っているだけ、そう信じているだけなのか。"そんな遠く果てしない"ことを考えさせてくれるのも「夜空」
 

投稿者 sensyu : 2007年03月08日 15:20

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