« 紫式部公園紅葉 | メイン | イルミネーション福井 »

2011年12月11日

皆既月食をネットで

皆既月食

 昨夜、夕方からネットは皆既月食で盛り上がっていた。こちらでは時折ポツンとくる曇り空、実際に見ることができなかったのは残念。太平洋側では広い範囲で観望できたそうで、

「きれい」「赤い!」の感想が続いた。ネット動画では片方は赤く片方は白くと見比べできるのでいろいろ想像できて便利だ。月が赤く見えるのは夕焼けと同じで、地球大気により屈折分解した太陽の青い光が吸収され、月の表面に赤い影を落とす。世界のどこから見ても同じ時刻に開始されるのは、月が地球の影に入るというより、月の上を地球の影が走るから。

 月と太陽の潮への影響は100対43で月が約2倍ある。潮の満ち干は地球の自転に影響しわずかずつその自転を遅くしている。10万年で1秒、宇宙の尺度にあって笑えないのは地球誕生は50億年前であることだ。その頃の地球の一日は10時間よりもっと短かったと聞く。一日は24時間に囚われない発想を持てるかも知れない。この潮の影響は地球の自転を遅くし、月をどんどん遠ざけ、月の自転さえ止めてしまった。それで月はいつも同じ面を地球に向けている。

 潮の満ち干を最初に発見したのはギリシアのピテアスで紀元前325年頃という。彼は月がその原因であると説いたが、2000年もの間誰も信じなかった。これは1日に満潮と干潮がそれぞれ2回あることからで、月がいないときにも起こるから仕方のないこと。解明はニュートンの万有引力の発見まで待つこととなる。ゆくゆくは1年が7日になるというなんとも想像しがたい話あれやこれや、宇宙のドラマ月食の日にこそふさわしい。

投稿者 sensyu : 2011年12月11日 16:56

コメント