2006年03月30日

シクラメンの香り

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 開花情報相次ぐ中、ここ越前は朝から、みぞれまじりの冷たい雪が降っている。ウインドウの中で咲くシクラメン(らしい)も気まり悪そうに見える。福井市足羽山の桜もこの雪に驚いて蕾を固く閉じたとラジオから流れていた。思えば最後の最後まで、ほんとうに長く尾を引きずる冬ですね。この辺でも新聞記事に載らないだけで、たくさんの人が雪降ろし中に落ちたんだよと、お客さんが話していた。そう言えば屋根雪降ろし大変だったな、怪我をせずにこうして無事居られるだけでも感謝に値しそうだ。「真綿色したシクラメンほど、すがしいものはない」好きな歌を口ずさみながらそんなことを思ってみる。シクラメンのバックに写真ではよく見えないが確かに雪が降っているのだ。

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2006年03月22日

真っ白な桜は

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花筐(かきょう)公園は、「はながたみまつり」に向けて昨年からの工事もほぼ出来上がってきているようです。お泉水もすっかり様変わりし、公園中段には多くの木製柵が目立ちます。ちょうど造園工事中の業者の方が作業中で、いろいろ話を聞きました。この木製柵は防腐剤注入の間伐材を利用し県内の森林組合などで作られているとか。また公園内に一本だけ桜が咲いていましたが、これは「寒桜」だそうで、エドヒガンとは種類が違い、まだ一番桜とは言えないでしょうね。つぼみが赤々として真っ白な桜はきれいでした。

http://www.awatabe.com/2006/sakura.jpg

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2006年03月18日

楊貴妃とライチ

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 中国からたくさんの方が日本へ働きにきています。町の中を自転車で明るく行き来する光景も今ではもう珍しくありません。彼女達の故郷から送られてきたという「ライチ」が回りまわって今手元に。生はスーパーなどにもあるそうですが、乾燥実は初めて食しました。とてもおいしいですね。このライチは有名な楊貴妃が好んだと言いますから健康美容食、ダイエット食なのかも知れません。



 楊貴妃は玄宗皇帝の寵愛を一身に受けた天下の美女であったそうですが、彼女の最後もまたそれに劣らずの悲劇であったそうです。そう言えばクレオパトラもよく似た道を辿ったようですし、果たして美人に生まれつくことが幸せに繋がるのかどうか。わが国も負けじと平安の小野小町が参戦していますが、やはりその晩年は不幸であったといいます。越前と言えば紫式部、彼女が美人であったかどうかは知りませんが、都恋しさに泣き濡れたと聞けば、これもある意味不幸なことであったのでしょう。ここはひとつ小野小町の歌を詠みながら、女性の謎に満ちた深層に迫ってみましょう、ライチを味わいながら。

  花の色はうつりにけりないたづらに
       わが身世にふるながめせしまに

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2006年03月17日

神風が吹いたそう

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米国がメキシコに1―2で敗れる波乱は奇跡か。
WBCはすごいことに。巨人・大鵬・卵焼きの世代も、
王監督やイチロー選手の今日の、インタビューでの気迫を楽しみにしている。
もう遠い昔、ON砲などと一世を風靡した、よきプロ野球時代があった。
ガンバレ日本!


投稿者 sensyu : 20:26 | コメント (0) | トラックバック

だんごまき

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 小さい頃の、だんごまきには楽しい思い出がある。あちこちのお寺へハシゴをしたものだ。その頃、子供の遊ぶ世界に親はいなかった。はしかい子がたくさんダンゴを拾っても、それは当たり前であって、そこには何の妬みもない。私はそういった時、どうも人を押しのけることができないようで、一つ二つの団子を持って喜んでいたような記憶がする。

 この団子は釈迦団子と言うそうであるから、ご利益があるのだろう。浮世離れした原色は今見ても、目に鮮やかである。この団子には使われていないかも知れないが、一段と鮮やかな色は群青と朱赤であり、この色には独特の華やかさがある。

 餅撒きやだんご撒きなど、最近ではビニールなどの袋に入れて、撒くというより配ることもあるそうだ。衛生上の観点からだろうが、拾ったもちの土を払ったり、畳の上に直に撒かれただんごを拾うのは情緒があったように思う。人は食べるということでは動物と何ら変わることがないのだから、必要以上の潔癖さは人間をどんどん弱くしていくような気がする。きれい過ぎても何となく無菌室にいるようで野生が失われていくのではないだろうか。只、昔と違って、井戸水も水質検査をしたほうがよいという時代だから、同じ土俵で語れなくなってはいる。

 今の世の中でも、子供達は争ってだんごを拾うのだろうか。もっとおいしいものはいくらもあるし、いい子にさえしていれば何でも手に入りそうである。子供という前に親の厳しい目が公平を求める中、何事も難しい時代になっていそうで、一度覗いてみたいとは思う、だんご撒き。

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2006年03月07日

桜前線の声も

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 福井市の新市長が昨日決まった。大変な激戦であったことは、その票差からも察せられる。先立って、ある小さな会合でいろいろ話を聞いたが、今回は保守系が勝つだろうと何となくそう思った。国会の野党のメール問題は多くの国民をがっかりさせた。また、先立っての越前市選挙の反動もあるはずだ。地元密着型の地道堅実との判断があったのではと思う。


 1センチにもみたない花を撮ってみた。接写はなんと始めてのことだ。何度やってもボケルのは何でだろうと試行錯誤。たどり着いた原因は室内でもあり、フラッシュを焚くことであった。おしべかめしべかよく分からないけれど、花びらと共に真近に見ると迫力がある。

 地元密着もこれと同じことなんだろう。花弁の一枚一枚をよく知っている人は何事も安心して託すことができる。落下傘などと不名誉な言われかたをした女性国会議員が候補者との軋轢を流しての応援があったという。驚きと共に新鮮なものを感じ、これによって市民からも地元密着と思われるのではないか。

 花筐公園の桜まつりの声も聞こえてきた。これから桜前線などの話題で賑わうのだろう。今年は豪雪の疲れもあり今ひとつ気持ちも盛り上がらないが、きっとあの満開の桜が見れる頃にはパワーも戻ることを期待。遠くから眺める桜もきれいだが、ひとつ今年は顔を寄せ、桜の花びら一枚一枚にその美しさを感じてみようと思っている。

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2006年03月03日

道州制を考える

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未だ市町村合併覚めやらぬ中、道州制導入の答申があったとか。それによると、都道府県を廃止して全国を9、11、または13に分割が適当となっている。福井県は9道州案なら関西ブロック、それ以外なら北陸ブロックに編入となる。机上の空論と一蹴できないことは、風土を無視した選挙の変な区割りからも経験していることであり、今回の市町村合併を見ても、国がやると決めたら何が何でもそうすることからも明らかです。

近くの神社にも風化した板に敦賀県などの文字も見え、いろんな県名の変節があったようです。小さな町には愛着もありますが、県となるとさほど抵抗なく進められるのかも知れません。只、住む所は誰にとっても大事なふるさとであり、愛着はその名称と一身同体ではないかと思います。それが証拠にネットでは福井市の老舗「だるまや」の名前が無くなることでさえ、寂しさを訴える方達が多くいることからも分かります。福井県という名前がいずれ消えるのなら、もう関西であろうが、北陸であろうが好きに線引きされたらいいでしょう、という気持ちにもなります。

中国ではネットの独自ドメイン管理を打ち出し実行を始めたそうです。理由はアメリカを経由する現在のドメイン体制に不満があるからだそうです。これはある意味すごいことで、世界のネットの秩序から問題もあるそうですが、その発想自体は中国の存在をアピールするに充分です。中古の電化製品販売云々の発想とは桁違いに大きいと感じます。

素直に思えば、福井は北陸でしょう。それは、やはりその風土を共有しているからです。今年の豪雪は「平成18年豪雪」と命名されたそうですが、雪の厳しさを知る者はまたその心を知る者です。同じ風土を抱えてこそコミュニティもスムーズに図れるのではないかなどと。しかし、新幹線の経緯など思えばどうなんでしょうね。今回の市町村合併で何か変わりましたか、と聞けば大概の人から「なぁもかわらんわの」と答えが返ります。日本丸はどこへ向かって船出していくのでしょう。せめて、大海原の景色だけは楽しみたいものです。

投稿者 sensyu : 01:04 | コメント (0) | トラックバック